仙台のキラーナという美容室で美容師をしております。スズキユタカです。
最近地震が多いですね。
3月の地震ともなると嫌でも思い出します。
3.11を。
うちのサロンに置いてある1枚のフライヤー。
「hope for project」のフライヤーです。
うちのネイリストの笹嶋のお知り合いが運営されているイベント。
※HOPE for projectのFacebookページよりお借りしました
震災の約２カ月後。
友人のいる雄勝の避難所にスタッフとボランティアに行った時の話。
震災直後、数日経ってあるものでやれる範囲で店を開けていましたが、同時に募金箱を設置して募金を募っていました。
ボランティアに行く前に、皆さんから頂いた募金で何か支援をしようと訪問先の友人に欲しいものを聞いた時、返ってきた答えが今でも心に残っています。
「漁具と船」
わたしの中の認識がガラッと変わった瞬間でした。
震災から2ヶ月で必要なものは「生きる為のもの」から「活きる為のもの」に変わっていたことを痛いほどに感じました。
下のリンクは石巻市のホームページ内にある雄勝町の震災写真です。もちろん楽しい写真では無いし、気分を害する方もいるかも知れません。6年も経った今だからあえてリンクを貼ります。
何かをしてあげたい気持ちと、本当の被災者の人達がして欲しいことのずれ。
自分の非力さや、しようとしてる事が偽善なのではないかという疑問。
いろいろな事を思い、少しだけモヤのかかった気持ちで現地へ赴いたことは今でも完全に晴れた気はしません。
でも、きっと何もしていなかったらそんなことを感じることも無かったでしょう。
HOPE for project
あれから6年経った今、わたしたちが個人レベルで出来ることなどもう皆無です。
それでも、何かをすることで誰かに何かを届けること、何もしなくてもあの日に思いを馳せること。
今年の3月11日は土曜日です。
気が向いたら足を運んでみるのも、6年前に起きたことが何だったのかを少しでも理解することになるかもしれません。
今年も花の種の入った風船を飛ばし、
少しの時間ですが音楽で街を包めたらと考えています。言葉に出来なくても、声にならなくても、思いを伝えれるように
HOPE FORへ続く、あなたの思いを空へ
【HOPE FOR project 2017】
■日時：2017年3月11日（土）15:00〜18:00
■場所：仙台市立荒浜小学校
■内容：
15:15～ 風船リリース（校庭）16:00～ 音楽演奏（荒浜小学校教室内）
＊参加アーティスト：
HUNGER(GAGLE)、Curly Giraffe、會田茂一、恒岡章、佐藤那美■アクセス：荒井駅バス停より、 市バス「深沼(南長沼)」行きに乗車し、 終点「南長沼」より徒歩5分です。
※お車でお越しの方へ：荒浜小学校校庭には駐車出来ません。校舎南側及び東側駐車場をご利用下さい。■主催：HOPE FOR project 実行委員会
■後援：仙台市
■協賛：TOTO株式会社
■協力：株式会社荒浜アグリーパートナーズ
■連絡先：hope.for.project@gmail.com※HOPE for project Facebookページより引用
当日はもちろんわたしは行けません。
わたしを必要としてくださる方に、わたしにできることがあるからです。
【ご協力のお願い】
この企画は、思いを持ってくださっているみなさまの募金や、主催メンバーの持ち寄りなどにより実現してきました。昨年は、地元や遠方の方・荒浜にゆかりのある方ない方・企業などから頂いた募金や助成金を組み合わせることで、開催が可能となりました。
今年も機材や会場構成に必要な資金が足りていない状況です。
多くの人が集まる場所となるため、最低限ではありますが安全確保・音響設備の準備をしたいと思っております。
企画に賛同された上で協賛のご協力頂ければ幸いです。・ご協力頂いた方全員へ、金額に関係なく今年の3月11日の風景を形にしたもの(ポストカードを予定)を送らせていただきます。
・加えて、一万円以上ご協賛いただいた方へ、株式会社荒浜アグリーパートナーズより「仙台東部沿岸地域で生産されたお米（2kg)」をお送りします。
何卒よろしくお願いいたします。
■振込先：
[銀行]
・銀行名：七十七銀行 六丁目支店（２７２）
・口座番号（普）：５３４４７６０
・名義：HOPE FOR PROJECT[ゆうちょ銀行]
・記号：１８１６０・番号：２２８９１７８１
・名義：荒浜小学校七郷小中学校卒業生同志
(他銀行からゆうちょ銀行へ振込の場合)
・店名：八一八（ハチイチハチ）
・口座番号（普）：２２８９１７８
・名義：荒浜小学校七郷小中学校卒業生同志※ご協力頂ける場合、フェイスブックページへメッセージを頂くか、hope.for.project@gmail.com迄メールをお願いいたします。
その際お名前・住所をお送りください。※HOPE for project Facebookページより引用
わたしは心ばかりの協賛という形で思いをあらわそうと思います。
これを読んでいる方にそれを勧める気は微塵もありません。
ひとりひとりがやろうと思える範囲のやれることをやればいいし、何もしないことを選ぶのも大事なのかも知れません。
ただ、こういう試みがあるということ、直接行かなくても思いを届ける術があることだけお伝え出来ればと思ってご紹介しています。
※風船リリースの風船は全てエコバルーンを使用しています。
軽はずみな思いでは決して行っていません。
たかが風船かもしれませんがその場には言葉にならない思いが溢れています。
これ以上の答えを持ち合わせていませんが、何卒ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。※HOPE for project Facebookページより引用
この方達の答えがこれだったというそれだけで、賛同するしない、協賛するしない、どれをとっても６年前に起きたことは変わらない過去であって、わたしが感じたモヤモヤもいつまでも消えることは無いのだと思います。
最後に、この記事を書くに当たって色々検索していたらたまたま見つけた、ボランティアに行った当時の当サロンのホームページにわたしが書いたブログを貼っておきます。
変えられるのは今と未来だけですね。
忘れがちな毎日を大事にすることを、こういう機会にたまには考えてみようと思います。
【追記と訂正】
友人からこんなメッセージが。
個人でもできることはありますよ、被災地に遊びに行くことです
行ったことのない人も、行ったことがある人も
きっと何か感じるものがあると思います
そうだ、浜へ行こうｗ
気が向いたら被災地に行って、何かを感じてください。
そして現地のものを食べ、現地のお店で買い物をして、普通の生活をすることでそこも「普通」の場所にしていけるのでしょうね。
