仙台のキラーナという美容室で美容師をしております。スズキユタカです。
最近はぼくのお客様もハイライトやグラデーションなど、部分的なハイトーンを楽しむ方も増えてきました。
ケアブリーチなどと表現される、いわゆるダメージを抑えながらのブリーチができるようになり、デザインの幅が広がったのは確かです。
そういうカラーをされた方と最近よく話題になることと言えば…
カラーシャンプーって結局どれがいいの?
ということで、手元にあったカラーシャンプーを片っ端から比較することにしました。
プラス、市販されている手に入りやすいものも仕入れて検証してみます。
メーカー各社の皆様、悪意はありませんので暖かい目で見ていただけると幸いです。
検証方法
こちらの毛束をベースにそれぞれのカラーシャンプーを泡立てて10分放置、流して乾かしたものを比較していきます。
パープル系(いわゆるムラシャン)
N. sh-pu(ナプラ)
うっすら黄色味が弱まった感じ。
光に透かすと白っぽく見えるくらい。アディクシーに比べると若干青紫に近い。
アディクシー カラーケアシャンプー パープル(ミルボン)
この中では色みとしては1番薄い印象。
パッケージにも「毎日継続的に使用」とあるのでそれを想定しての処方ということなんでしょうね。
THROW アッシュシャンプー(ビューティエクスペリエンス)
とにかく濃い。
下手したらブリーチだけしてこれを何度もやれば染まった感じになるんじゃないかというくらい。そんな上手くはいかないけどw
グッバイイエロー(シュワルツコフ)
THROWには劣るもののこちらも濃いめ。イエローとは完全にグッバイしていて、うっすらマット(緑)感がより黄色〜オレンジを抑えている。
ピンク系カラーシャンプー
N. sh-pi(ナプラ)
この毛束に1回だけの使用だとピンク〜オレンジに近い色。黄色も同時に抑えているのでやや白っぽい感じになる。
ALIVE カラーケアシャンプー ベリーピンク(ALIVE)
※こちらはロフト等で購入できますし、パープルとシルバーもあります。
3日に1回の使用を推奨するだけありN.に比べると色みがやや濃い。数回使えばしっかりと色を補ってくれそう。
シルバー系
アディクシー カラーケアシャンプー シルバー(ミルボン)
写真だと元の毛束とあまり変わりなく見えるが、光に透かしたりしてよく見ると黄色みが若干薄く感じる。
恐らく黄色を抑えたりする染料よりも純粋にシルバーっぽい染料の方を重視している感じで、かなり薄いグレーを重ねているイメージ。
やはり毎日の継続使用を念頭に置いた濃さ。
検証結果
ムラシャン
アディクシー&N.
1回だけの使用だと、N.とアディクシーは色味の違いはあれど極端な差は見られませんでした。
アディクシーはパッケージにある通り、毎日使用しても大丈夫なような色の濃さに処方してあるようで、N.はカラートリートメントもあるので薄いと感じる方は併用するのもありでしょう。
この2つは基本的に毎日使い続けるイメージで使用するのが良さそうです。
グッバイイエロー
バランスはいい気がします。
濃すぎず薄すぎず。
逆に言えばペールトーンの染めたてには濃すぎる気もするし、もともと褪色しやすく黄色みが強い方には毎日くらい必要かもしれないので髪質やカラーの仕上がりに左右されやすそうです。
THROW
とりあえず濃い。
ひたすら濃い。
1回である程度変化は出るので様子を見ながら週に3回程度か、通常のシャンプーとミックスして薄めたりした方が良さそうです。逆に3回以上とかブリーチして白に近いカラーにしている方には濃すぎるかも。
ピンク系
N.
ムラシャンと同じく薄目の処方なのでトリートメントとの併用や毎日の使用が必要かも知れません。ペールトーンであれば褪色が始まるかどうかくらいのタイミングから使えばキープしやすそうです。
ALIVE
LOFTなどで手に入るという手軽さを考えるといい感じの染料の濃さ。と言っても濃すぎるわけでもなく、基本的に3日に1回でいいのは後述するカラーシャンプーのデメリット的にも他のシャンプーでカバーしやすいのでピンク系のカラーをした方には使いやすそうです。
他にパープル系、シルバー系もあるのでそちらもバランスが良さそうですね。
シルバー系
アディクシー
今回、気付いたらシルバー系をアディクシーしか試してないので比較対象も無く、何とも言い難いですがパープルと同じく染料としては薄い(というか、1回だけだと正直パッと見の実感はあまりない。ただし、黄色はうっすらですが確実に抑制できてます。)ので、やはり毎日継続的に使用するのが大事ですね。
N.
そのうち試したら追記します。
まとめ
カラーシャンプーを使うにあたり一つだけ気になるのは界面活性剤が比較的洗浄力や皮膚刺激が強めのものがどのシャンプーにも配合されています。助剤としてマイルドなものを入れたりケア成分などで最終的な洗浄力や刺激性のバランスは取れていると思いますが頭皮にトラブルのある方には影響がある可能性も。
常にカラーシャンプーを使うというよりは普段は優しいシャンプーを使用し、カラーシャンプーを使う時は頭皮の状態が落ち着いている時、みたいな使い方が良さそうです。
まぁ、トラブルが出てたらどのシャンプーでも影響出る可能性はありますが。
その辺を気にする方は検討材料のひとつになるかも知れません。
そもそも、頭皮を気にするほどのトラブルを抱えている方はカラーシャンプーを使わないと持たないくらいの高明度なカラーはカラーの時点で頭皮へのダメージが心配です…。
結論としてはどれも髪質やキープしたいカラーによって使い方次第という感じです。
どれでも大丈夫!とまでは言えませんが、基本的に使わないよりは使った方が確実に色持ちは良くなるので、担当の美容師さんにきちんと相談してどれをどんなペースで使うかを確認しながら使いましょう!
ちなみにライターをしているTHROWjournalの方にはTHROWのアッシュシャンプー限定ですがどれくらいペースがベストなのかも検証した記事もあります。
毛束にシャンプー揉み込む系美容師として頑張ってますのでそちらもぜひ。
現場からは以上です!