久々に書きますが今回のは個人的に思いを記しておきたいだけのものなので読むのはお勧めしません。
楽しくもなんともない内容のほんとにただ自分のためだけの日記です。
とてつもなくヒマだった今日。
労働保険料の更新やらやらなければいけないだけのつまらない仕事に時間を奪われて悶々とした一日。
なんとか目処をつけてそろそろ帰ろうかどうしようかと思っていながらスマホに目をやると気になる通知が。
間違って触った時くらいしか開かなくなっていたFacebook。通知のアイコンが高野さんだったから気になって開いた。
まさかの訃報だった。
数年前にどうやら白血病を患ってるみたいだというのを知ったのもやはりFacebook。
会いたいと思う気持ちはずっとあったけど自分の知っているのとは違う高野さんと会うことへの恐怖みたいなものの方が強かった。
そして勝手にいつか会えるもんだと思っていた。
高野さん、ちょっと早すぎませんか?
2年近く前、店を出した直後にFacebookに突然「今度行くわ」ってコメントしましたよね?
ほんとに来そうで内心ビビってましたよ。
その時ももう病気なの知ってたけど行き過ぎた冗談なのかもとどこかで認められずにいたし聞くのも怖かったからサラッとした返事しかできませんでした。
飲んでて終電逃したら始発まで飲むのがお決まりだったし、ジャンクでイベントやった時に呼んだダンサーにステージで火吹かせるし、スロベニアとかよく分かんない国に突然ワーホリ行くし、帰ってきたと思ったら日本語喋れない友達一緒に連れてきて初対面のぼくと2人きりにしてどっか行くし、なんかもう色々規格外すぎて病気もどうせ何事も無かったように治しちゃうんだろうと思ってたのに。
ぼくは高野さんのおかげでというかせいでというか美容師になって、しこたま借金背負って店出して。
いつかは店に来てくれるもんだと思ってたのに。
それでそのまま国分町に連れて行かれて朝まで飲まされて吐けば醒めるとか言われてそのまま仕事行くんだろうなぁやだなぁと思ってましたよ。
今でもあの高野さんが住んでた河原の脇のアパート付近通ると飲まされてトイレで介抱されたこととか強がって大丈夫ですって言ったのに普通にラグに吐いてめっちゃ怒られたのとか…なんか飲んでる思い出ばかりですね笑
そういえば専門の時に色気づいて自分で服リメイクしてたらおれにも作ってって言いましたよね。
きっと社交辞令だと思ってたら何回も催促されてとりあえずで作ったらめちゃくちゃ喜んでしばらくそれ着てくれてましたね。
高野さんはご実家の美容室継いでぼくはぼくで仕事忙しくなってだんだんと会う回数も減りましたね。
でもお客様との会話で美容師になったきっかけの話をする時も、学生時代の話をする時も、美容師なりたての頃の話をする時も、高野さんのことはいつも話してましたよ。
大袈裟じゃなく高野さんはぼくの人生に1番影響与えた人です。
兄弟のいないぼくにとってはほんとにアニキって感じでした。
美容師としても高野さんがぼくの原風景みたいなもので、お客様との「ひと」と「ひと」としての向き合い方、新しいものに触れていく探究心、何より自分が楽しんで仕事する姿勢、そういう高野さんの姿が今のぼくの土台になってるのは間違いないです。
たぶんぼくが酒があまり好きじゃなくなったのもあの数年で高野さんに死ぬほど飲まされたからです。
でもいつも最後には無理しなくていいよって言うんですよね。
もう無理して飲んだあとなのに。
きっと今は高野さんの知らない技術や薬の扱い方をぼくは知ってます。
それでも高野さんを超える美容師になれてるかは分かりません。
いつかまた朝まで飲みながらあの頃には対等に出来なかった美容師談義をしましょう。
まだ独立のお祝いもらってないんで奢ってくださいね。
ほんとうにありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。