仙台市青葉区のキラーナという美容室で美容師をしています。スズキユタカです。
先日、某ホットでペッパーなビューティサイトでこんな口コミを頂きました。
先日はありがとうございました。
あまりにもの嬉しさに帰り際に号泣してしまったのが恥ずかしく口コミできずにおりました(笑)
2年前まで別サロンでずっとお世話になっていたスタイリストさんが遠方に異動になってしまってから、しっくりくるサロンを見つけられずにいました。
私の伝え方が悪く好みの髪型になれず、サロンを出る時にはいつもため息。この2年我慢の日々でした。
そんな伝え下手な私から魔法のように色々と聞き出して下さり、(そんなに口数は多くなかったと思うのですが)まさに求めていた髪型にして下さいました!
そう!こういうアレンジをしたかったの!!
こういう前髪にしたかったの!!!と、
鏡の中の自分をみて思わず涙が出そうになりました。
ヘッドスパも本当に最高でした。施術中は爆睡(ちょっともったいなかった笑)最後のマッサージをして頂いている時は思わず、今年1年がんばったなぁ…としみじみと感じここでも涙が出そうになりました。触ってみて頭皮が柔らかく感動しました!
お二人とも余計な質問はなく変におだてることもなく、仕事に集中する職人のような姿勢で信頼できました。書ききれない!本当にありがとうございました!
お見送りの際、仕上がりに感動の涙を見せていただいてヘッドスパを担当したアシスタントのジョーと一緒にこちらもグッと来るものがありました。ちなみにご新規の方にはあまり根掘り葉掘り突っ込んでいかないような接客を心掛けておりますが決して職人堅気な頑固親父ではありません。口コミをいただいた方も投稿後にこちらのブログにたどり着いたらしく勘違いでしたねと苦笑してらっしゃいましたw
…とりあえず、あらためてこの口コミ頂いて、そらまぁ嬉しかったんですけれども逆に身の締まる思いでした。
ぼくが気になったのはこの部分。
しっくりくるサロンを見つけられずにいました。
私の伝え方が悪く好みの髪型になれず、サロンを出る時にはいつもため息。この2年我慢の日々(口コミ文より抜粋)
こちらの方にはご満足頂けて有難い評価を頂けました。
でも、それはその前に2年ものあいだ、どこのサロンでも満足ができなかったというバックグラウンドがあっての評価だと思います。
その「満足できない側」に万が一でも自分がなることは無いのか?そう思うとやはりまだまだ精進せねばな、と。
全員に涙を流すほど喜んで頂けているか?
もちろん、喜んで頂けるよう最善を常に尽くすことを考えていますが、果たして100%の方に感動するほどご満足頂けているのか?
まして、「しっくりくるサロンを見つけられない」そちら側に回ってしまうことは無いのか?
2年と言えば普通なら10回近くサロンに行くような期間です。
毎回違うところに行かれた場合、満足出来ないサロンが90%だったということになります。
お客様によってはぼくらがそちら側に行ってしまう可能性も否定は出来ないなーと。
全力を尽せば必ずご満足頂けるか?
じゃあホントにお客様全員に感動するほどご満足頂けるか?
正直厳しいんじゃないかと。人間誰しも考え方に偏る部分もあるでしょうし、正解がひとつとは限らない世の中で全員に100%のご満足を提供できるかどうか…
もちろん、最善は尽くしていきますが。
やはり、大前提として「キレイになって頂きたい」という思いがあるので、そこがずれればご満足は頂けないでしょうし、ぼくは素材美あってこその造形美だと思っているのでどんなに傷んでもいいからこうしたい、みたいなオーダーにはなかなか「やりましょう!」とは言いづらい面もあります。
その辺のすり合わせがきちんとできなければ、やはりお互いに納得できる段階までは行けないかなと…
ぶっちゃけ、そういうオーダーであればぼくではない方が満足出来るのでは?と思っちゃうところはあります。
ぜひスタイリスト指名を!
そう考えると、お店ありきなのはもちろんなのですが美容師個人個人にもアイデンティティがあって同じ店であっても考え方の細かい部分での思想というか、大事にするところの違いは少なからずあるわけで。
どれが正解ということもないので、なんか軽い言葉になってしまいますがフィーリングってやつはあるのかなと思ってます。
なので、ぜひともスタイリストをきちんと指名しその人とヘアに対して突き詰められる関係性を築いて行っていただきたい。指名制が当たり前になって久しいですが、今はますますそういう時代だと感じます。
終わりなき旅
つらつらと能書きたれましたが、結局は「勝って兜の緒を締めよ」これです。
良い評価を頂いて慢心することなく、より高みを目指して技術面はもとより、ホスピタリティ、パーソナルな部分、トータルでより精進して行かなければ、と思うわけです。
カンナみたいにね 命を削ってさ
情熱を灯しては また光と影を連れて 進むんだもっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅
Mr.children/終わりなき旅 より
生きるためのレシピなんてなぁーい
なぁぁぁいさぁぁぁぁ!
自分らしくやっていきたいと思います。では!