仙台のキラーナという美容室で美容師をしております。スズキユタカです。
KiRANAでは今まで、一度カットした方に関しては前髪のカットはメンテナンスとして2ヶ月以内は無料でカットさせて頂いていました。
それを3月1日から一律500円頂くようにさせて頂きます。
といっても、その500円は全額寄付に回させて頂きます。寄付先はJHD&C、ヘアドネーション&チャリティーです。
JHD&C(通称ジャーダック)は、脱毛症や乏毛症、小児ガンなどの治療や外傷等、何らかの事情で「頭髪に悩みを抱える子どもたち」に、ヘアドネーションによる献髪のみで作ったメディカル・ウィッグを無償提供することで「社会性の回復」をサポートし、子どもたちの未来を守ることを目的として設立されました。
引用:JHD&Cホームページ
今までKiRANAとして前髪カットを無料にしていたのはお客様への感謝の還元という形でやらせて頂いていました。
先日、とある場でぼくはこんな言葉を聞きました。
「恩送り」
恩返しではなく、頂いた恩を他の誰かに還元していく。
もちろん、ぼくらが美容師として存在しているのはご来店頂いているお客様のおかげ以外をおいてないわけで、最優先かつ最重要なのはお客様であることに代わりはありません。
しかし、最近はそのお客様の中にも「ヘアドネーション」に興味を持たれている方も多く、ぼくのお客様でも実際に髪の毛を寄付させて頂いた方もいます。
そういう流れの中でぼくらの、美容師としてのスキルという形のない価値を、未来ある子供たちのために使いたいと思います。
最近は日程的に開催出来ていませんがキッズカットワークショップも、美容師としてのスキルをお子さんのヘアスタイルを作ることではなく親子のコミュニケーションのために!という趣旨であり、そういった子供のための活動という部分には業種問わず取り組んでいくべきかなと思うことはあります。
そしてもう1つ。
東日本大震災のボランティアを計画していた時に、行政に携わっていた友人に相談した時に言われたことがあります。
お客様からお預かりした募金の寄付先を相談したところ、「募金もいいけど美容室で集めた募金なら美容室でしかやれないことに使ったら?」と言われました。
その結果、沿岸で被災した避難所へシャンプーやカットをしに行きました。
こういった経緯があり、髪に携わる者として子供たちのために自分たちのスキルを活かした社会貢献的なこともやっていきたいな、と。
もちろん、お客様にも思うことは色々あると思いますし、うちの売上とかになる訳では無いにしろ今までサービスとしてやっていたものを有料化する部分に関してはご理解くださいとしか言えないのですが、ぼくらの思いを汲んでいただけると幸いです。
美容師として目の前のお客様をまずは大事にしながら、お客様も含めたKiRANAとして少しでも何かの形で喜ぶ人が増えたらいいな、と。
勝手なお願いと変更ですが、ご理解ご協力の程何卒よろしくお願いします。