仙台の美容師 スズキユタカのブログ/美容室KiRANA@仙台

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美容師が料金改正をする時

約 1 分

仙台のキラーナという美容室で美容師をしております。スズキユタカです。

ホントは今日は「チョイライト」とかいうふざけた名前のスタイル(名前がふざけているだけでめちゃイケてます)のご紹介をしようと思ってたんですが、なんかこの記事を読んで思うことがあったので急遽そちらを。

美容師仲間の記事。
記事の中にあるやりとり、ぼくも参加してたんですが新しく代表になるシミズさん(ハルヒコ)はすごくお客様に対してどうあるべきかみたいなところで悩んでました。

ぼくも前にいたサロンが割引ありきのサロンで、その時はそれが当たり前で値段を上げるのに後ろめたさみたいなものがありました。

KiRANAに移り、最初こそ割引をしたりしてましたが新しいスタッフも増えみんなでお店を盛り上げていこうと言う中で、ぼくは料金を上げさせて頂き、他のスタッフが新規のお客様を担当するという形になりました。
正直、その時はまだぼくの中では「ぼくの価値と向き合う試練」という認識ではあるものの、どういう状況がやって来るのか分かっていませんでした。

値上げと言っても何千円も上げたわけではなく、500円。
でも、いざいつも来て頂いているお客様から500円多くいただく施術をして見ると、半端じゃないプレッシャーに襲われました。
あれはもしかしたらデビュー以来だったかも知れません。

当たり前ですが500円多く頂くようになったからと言って突然500円分うまくなるわけはないし、それまでも一生懸命全力でしていた仕事をコーミングの仕方、お声がけ、距離感、次回提案、施術時間、ありとあらゆることを1から見直して一日が終わると反省する部分が改めて見えて、いつも来て頂いていたお客様でもまた次回いらして頂けるんだろうかという不安で大げさではなく毎日胃が痛くなるような日々でした。

それはそうです。ぼくなりにそれまでも考えていたわけですから。

そうやって自分の価値を高めていく作業はもちろん頂く料金とは関係なくやらなければいけないことではありますが、やはりかかってくる責任の重さやプレッシャーは全く違ってきます。
自分の立場が上に行ったり、下に人が増えたりすればそういうタイミングがやってきてそれは試練でもあり、お客様に対して自分の在り方を見つめ直すチャンスでもありました。

シミズさんもそういうポジションに自分を置く覚悟で今回のことを決めたんだと思うし、ご自分の中でもチャレンジして行く姿勢なんだと思うんです。
すごく悩んでいたし、今までの料金で納得してもらっていたお客様にどう捉えられるのかも心配していました。



自分のコスパ

たくさんお客様を呼ぶのは難しくありません。
安くすればいいんです。これは確実です。
安くすればするだけたくさんのお客様は来ます。(それでも来ないのは何か別なとこに問題がありますが)
でも、1度来て頂いたお客様は安ければまた来るのかというと違うと思います。言ってしまえば「コスパ」の問題です。

ぼくは今カットで6000円頂いていますが、ぼくの中では6000円をカット料金として頂いている感覚はありません。
カットを通して提供している全てに対してその金額を頂いているんだと思うんです。
LINE@でのやり取りやブログやSNS(たまには)を通して何かしらのシナジーを産んだりそういう全てをひっくるめて。カラーもパーマもそう。
そういうトータルでぼくがお客様に対してやっていることが料金以上のものになっているか、そういうことなんじゃないかなと。

前に働いていたサロンで冗談混じりにこんな事を言われたことがあります。

「今日ちょっとしか切ってないから安くして」

これはあくまで冗談だととらえたので普通に会話していましたが、これって今でもすごい違和感なんです。
いや、じゃあたくさん切ったら高く貰ってもいいのかとかそういう話ではなく、少ししか切らなくても色々なことを考えて切るんですよってこと。
収まりの良いのはどこか、伸びた時に扱いずらくならない様に、パーツごとの適切な量感はどれか、結ぶ方なら結びにくくなったりしないか、お仕事上などライフスタイルの上でどう見えるべきなのか、どう見せたらその方の雰囲気にフィットするのか、少ししか切らなくてもデザインであることには変わりありません。

別にその方のその発言の真意がどうとかではないし、ただそういうことを考えずにカットするならもしかしたら安くするのもありなのかも知れません。
よく技術を磨いてきたんだからそれに対しての対価みたいなことを業界では聞きますがぼくは別にそれもあまり気にしてはいません。
お金を払って勉強したんだから、というならお金を払わずに独自に工夫した人はどうなの?ってなるし。

単純に「その金額頂く分、次回までをコミットする」みたいな感覚です。
だから、少し切ろうがバッサリ切ろうがその方が次回来て頂くまでどうであるべきなのか、どういてほしいのかをデザインしたカットであることには変わりないし、それは「カット」という作業に頂いているお金ではなくどちらかというとデザイン料とその方へのホスピタリティへのお金に近いものなんじゃないかと思います。

話が飛んじゃいましたが、シミズさんの英断を見て共感できるところがたくさんあり、同時に自分に重なって思えてくるところがありつらつらと書きましたが、モノを売っているわけではない美容師だからこそ色んな葛藤があるということも知っておいて貰えるといいのかな、と思いました。

これはあくまで私見ですが値段が安いことは悪いことではないと思います。
が、料金を高くもらっている美容師さんほどやるべき事もそれ以上のこともストイックに取り組み、常にどうあるべきかを考えている美容師がほとんどであるというのは間違っていないと思います。

その中で、安いとか高いとかじゃなくその方にとって「お値段以上」の価値のある美容師さんと巡り会えることを願っています。

【追伸】言ってもぼく、そんなむちゃくちゃ高い料金もらってるわけでもお客様が溢れて困ってるわけでもないです。調子乗ってすみませんでした。
皆さん、どうか来てください。

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宮城県仙台市青葉区、KiRANA SENDAIのクリエイティブディレクター/統括マネージャー。1980年6月14日生まれ。O型。
「その人に寄り添うヘア」をモットーに手入れのしやすさ・自然なのにキマる髪型を追求しています。
柔らかい女性らしいスタイル、ダメージを感じさせないカラーリングが得意です。

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