50mの自己最高は5秒9です。100mになると12秒台に落ちます。もっと長いのは記憶にありません。
元から短距離型ですが最近は短距離でさえつまづく気しかしません。
どうも。KiRANAの寒色おじさんことスズキユタカです。
人生はマラソンだ、とどっかの偉い人が言ってました。
この4月、そのマラソンを新しく走り出した方も多いと思います。
そんな大層なこと言えないので、うちにこの春から入ったスタッフに当ててでもおっさんらしくつらつらと能書きたれてみます。
もう走り出したの気づいてる?
まず大前提としてあなたはすでに走るかどうかの選択はできません。すでにスタートを切っています。そしてマラソン走るからには順位というものが付いてきます。
あなたが「私は順位は気にしない」「自分のペースを守って一歩一歩歩いていく」と言ったとしましょう。
わかります。誰も最初から最後まで全力疾走しろとは思ってません。
ただ、あなたが走っているマラソンには大会を運営している人がいて、給水所であなたを待っている人がいて、並走しながらあなたを補助する人や沿道であなたに声援を贈ろうとしている人がいて、もしかしたらあなたに色んなものを提供してくれるスポンサーたる人がいるかもしれません。
あなたは決して一人で自由気ままに走っているわけではありません。
そういうのはジムでお金払ってやりましょう。
あなたが走るつもりがなく歩いてコースを進むのなら、そういった人たちがみんなあなたに合わせなくてはいけません。
そして、何より忘れてはいけないのはそういった周りの人もまた別なマラソンを走っている最中だということです。
大会運営事務局あるってよ
大会を運営する人はオーナーかもしれないし店長かもしれないし、もしかしたら美容業界全体なのかもしれません。
その人たちはそのマラソンを走っている全員を見なければいけないので、もし規定のタイムでチェックポイントに入ってこれないなら失格を言い渡す必要にかられることもあるでしょう。
コースを間違えば正しいコースに導くこともするでしょう。
あなたが自由に走っていると思ったコースは大まかなルールに則っています。
給水所は罠かもしれない
給水所であなたを待ってくれているのは家族かもしれないし友人、先輩、恋人かもしれません。
きっと給水所であなたのためを思って飲み物を渡してくれますが、スポーツドリンクがいいと思う人もいればキンキンに冷えた水の方がいい、常温の方がいい、あなたがコーラが好きだからコーラを準備しようと思う人、いろんな人がいます。
もしかしたら知らぬ間にドーピング的なドリンクを渡されるかもしれません。
受け取った飲み物が必ずあなたのその後の走りに好影響とは限りません。それを飲むかどうかはあなたが決めるしかないのです。
先導車も救護車両もありません
ご両親や兄弟、先輩が並走して助けてくれるでしょう。
ただ、間違ってはいけないのは先導車ではないんです。あくまで並走。その人たちも走っています。
もしかしたらあなたが納得いかないアドバイスが飛んでくることもあるでしょう。
その人たちは確実に今あなたが走っているところを走った人です。
ただ、その後に道は舗装されたかもしれないし、コース自体が少し変わったかもしれないし、マラソン走り出す前のトレーニングや履いてるシューズは違ったものでその道を走りました。アドバイスが間違っているかどうかは気にしても仕方ないのです。
あなたがどう活かすか、それだけです。
1億総スポンサード時代
そして何より少なからずあなたにはスポンサーが付いています。育ててくれたご両親、お世話になった先生、自分の時間を割いて指導してくれる先輩、給料を払っている雇い主。
スポンサーが付いているからには結果を出す必要があります。
でもそんなに厳しい条件を出してくるスポンサーはいないはずです。
ただあなたに頑張ってほしい、そんな条件がほとんどではないでしょうか?
ルールとアドバイス
・近道しても失格にはなりません。ただ、その間に通るべきチェックポイントがあれば戻る必要が出るかもしれません。
・走り方も自由です。裸足で走ろうが最新のシューズを履こうが時には人の肩を借りるのもアリです。空を飛んだ方が早いと思えば空を飛ぶ方法を考えるものいいでしょう。でもきちんと自分の力で進んでください。
・あまりに辛かったら止まっても失格にはなりません。ただ、一度止まると次に走り出すのがもっときつくなります。
・マラソンは格闘技ではありません。人の邪魔をせず己と戦うのみが勝負です。
・辛そうに走ると辛くなります。辛くても笑って走ると楽しくなります。辛くない程度に走るとdisられます。
・ゴールは決まっていません。そして一つではありません。走りながら探してください。
長いこと走っていれば、とんでもない難所のつづら折りの坂道もあれば、景色も良く風の気持ちいい一本道もあるでしょう。
脇腹が痛くなることもあればランナーズハイになることもあるでしょう。
それはみんな一緒です。あなただけが楽なことはないし、あなただけが苦しくなることもない。
もしそう思ったら気のせいです。気にしても無駄なのでやめましょう。
最後に
このマラソンはあなたが自発的に走り出したマラソンです。誰も強制してはいません。ただ、走りたいと言ったあなたをバックアップしてくれている人がいます。その人たちを裏切る覚悟があるときは歩を止め、時には棄権するのもいいでしょう。あなたのマラソンはあなたが走るしかないですから。
さて、かくいう僕もそろそろ給水所のはずなんですが見当たりません。どなたか僕の給水所知りませんか?