仙台の美容師 スズキユタカのブログ/美容室via@仙台

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映画「YESTERDAY」についての反省文

約1分

色んな意味で「A Hard Day’s Night」な日々を送っています。ラブアンドピース美容師のスズキです。

先日お伝えしたように勢いで加入したU-NEXT。JOKERを観てお腹いっぱいになっていたのは以前狂気のレビューをしたためた通りです。

とは言うものの、せっかくなのでもう一本鑑賞しようと思いつついざ観ようと思うとなかなか決められないもので。散々ぱら悩んで選んだのがこちら。

上映当時気になっていた「YESTERDAY」。
ビートルズが世界からいなくなったら、という妄想モンスターのぼくにはうってつけの設定です。

JOKERに続き、レビューとは言えないレビューをネタバレ上等でしていきます。前提としてぼくはあまりラブストーリー的なものを好まないこと、ビートルズの曲は好きだけどビートルズの歴史的なこととかはあまり詳しくないこと、エド・シーランについてはさらに詳しくないことをご確認頂き読み進めて頂ければ幸いです。
なお、ネタバレ回避希望の方はこちらへご移動ください。



いきなり総括〜YESTERDAYへの反省文

さて、初っ端から総括として申しますと正直「ふーん(ハナホジ)」みたいな感じでした。
どれくらい「ふーん(ハナホジ)」だったかと言うと観終わるまでに3回寝落ちしました。

某ロナウイルス対策のために時短営業していていつもより寝ているはずのこの時期に3回です。
でも、よくよく考えるとこれはぼくがいけなかったんだと猛省した次第です。ですのでここから先は反省文として受け取ってください。

期待しすぎてごめんなさい

まず何よりも期待しすぎました。
ビートルズのいない世界線の上である男がビートルズの楽曲で富と名声を得る、みたいなのは何となく予備知識と設定からの推測で読めるところではあります。

ミュージシャンが成り上がっていきながら苦悩に苛まれていくのってボヘミアン・ラプソディに近いですよね。
あれはどハマりしました。
そして、Queenとビートルズの素晴らしさを同レベルと考えているぼくはこの映画に関しても少なくともボヘミアン・ラプソディ並だとすり替えをしてしまっていたんです。

めんどくさがりでごめんなさい

この映画は基本ラブストーリーを軸に進んでいくわけですが、主人公ジャックと元マネージャーのエルの関係性にマイナスな意味でやきもきしてしまいました。

わざわざ600キロも移動してジャックに会いに来たエル。楽しいデートを終えてホテルの同じ部屋でお酒も入り、明らかにムフフなムード。
からのキス。
エルの突然の「やっぱり無理」。
めんどくさっ!

そして、それをそんなぁ…みたいな表情で説得しようとするジャック。
しかし結局勢いで言い負かされてエルが部屋を出ていった後、ベッドにうずくまり頭を抱えるジャック。
めんどくさっ!

次の日、LAに帰らなければいけない時間が迫る中エルを探し出し再度復縁(というか付き合ってもいないのでただ未練をたらたら垂れ流し)に行くジャック。
またもやエルの勢いと現マネージャーにして金の亡者デボラの帰ってこいコールに屈しすごすごと引き下がる。
めんどくさっ!

これだからラブストーリーは嫌いなんですよね。基本めんどくさいの大バーゲン。
今ならめんどくさいをひとつ買うと、なんと!!もれなくめんどくさいが2つも付いてきます!!みたいな状態です。そんなにいらんて。

CSを重視しすぎてごめんなさい

いわば映画の中で大サビとも言えるジャックがエルに告るシーン。
まず、エド・シーランが自分のウェンブリーでのライブのラストにジャックをゲストに召喚して「後は任せた」みたいなこと言いますよね。
自分のライブ、しかもウェンブリーなんて相当な規模なわけですよ。それをいくらゲストが今をときめく大スターだからってステージ降りてしまって好き放題やらせるのはいかがなもんなのかと。

せめてセッションするとか最後は出てきて締めるとかするのがメインとしての責務ではないかと。これでは職務怠慢ととられても仕方ないかと思います。
顧客満足についてきちんと精査して頂きたい。

公開告白アンチ派でごめんなさい

そして現れたジャックはステージ裏に呼び出したエルに公開告白。ウェンブリーなんて10万人とか入るスタジアムですよ?しかもスタンディングならもっと。数十万人の前で一般人を晒しあげて告白なんてめんどくさいを通り越してサイコパスです。

よくフラッシュモブとかあるけど、個人的にはあれも上手くいく保証があって成り立つことで、お互いがああいうシチュエーションが好きって共通認識の上でやらないと独りよがりでしかないと思うんですよね。

しかも、今回の場合そこにはエルの今カレも一緒にいるって知っててやってるわけじゃないですか。
今カレにとっては公開処刑なわけですよ。
旧知の友人の大成功を観ようと客席にいたらステージのビジョンにカノピッピが映し出されて数十万人の見てる前で大スターに告られる。
ぼくならその場で舌を噛み切ります。

ジョン・レノン登場にちょっとテンション上がってごめんなさい

ちょっとこの映画で「おっ!?」と思わされたのは78歳になったジョン・レノンが出てきたシーン。
ビートルズのパクりで成り上がったジャックが罪悪感に苛まれ救いの手を求めて訪ねるわけですが、ジョンは「自分に嘘をついちゃいけないよ。愛する人と一緒にいないとダメだよ」と。
ジョンが言いそうなことですよね。会ったことないけど。

そして、それを鵜呑みにしたジャックは前項で述べたウェンブリーの乱を引きおこすわけです。
劇中のジョン・レノンについては全く語られませんがジャックと話している内容からそのパラレルワールドでもオノ・ヨーコと結婚したような雰囲気は醸し出してくるわけです。色々複雑だったとかなんとか。
それでも愛に生きたからぼくは幸せだよ、と。

いやいや!!知らんがな!!

いや、ビートルズのジョン・レノンとその妻オノ・ヨーコであれば「深イイ!」とはなるんですが、あくまで劇中では海辺に住む色々あったっぽいおじいちゃんですから。オノ・ヨーコだとは一言も言わないですからね。何があったかも分からんわけですよ。

生粋のモジモジ・オブ・モジモジがそんなどんな人生送ってきたか分からないジョン・レノンではあるけどジョン・レノンでは無い人の一言でそんな変わる???と。

細かいイチャモンつけてごめんなさい

・YESTERDAYってタイトルなのに正味1回しか歌わない。まぁ、ビートルズが歌ってないYESTERDAYは反応良くなかったみたいな演出かもしれんけどせめてエンドロールにくらい流して欲しかったという願望。

・そもそもの設定がゆるゆる。停電起きた!事故にあった!ビートルズの存在が消え去った!なにそれ!どゆこと!

・ビートルズ以外にもオアシスもいなくなってるし、コカコーラも無くなってるしタバコもない。ビートルズに固執せんでももっと色々やれたやろがい。

・ジャンキーでアル中だったロッキーが突然ピュアなグッドガイに変貌。ご都合主義が過ぎてむしろそっちをスピンオフにして欲しいくらい。

・エド・シーランのイメージを守りすぎてツッコミどころ無さすぎっていうツッコミ多発。いい人過ぎるけどそんなんでのし上がれるほど甘くないと思うよっていうひねくれた解釈。
・ジャックの顔がジャックっぽくない(主観すぎる主観)

・ジャック以外のビートルズを知る2人が得体がしれな過ぎてむしろそっちをスピンオフ(以下省略)

ラストシーンはちょっといいと思ってごめんなさい

そしてラストシーン。
教師に戻った(んだと思う。たぶん。もうここまで来るとどうでもいいけど。)ジャックが生徒たちの前でオブラディオブラダを歌い、生徒と大合唱になる。これは良かった。
流れ的には「ビートルズのパクり」で生きてきたジャックに対比させてるんだと思うんです。

パクりという武装を解除して愛する人と一緒になった1人の男として歌うオブラディオブラダが1番輝く瞬間だった。そう、幸せになるために最もそして唯一失ってはいけないのはラブアンドピース。愛と平和。〜fin〜

ってことだろうと思うけど、そんな大層なメッセージ性が伝わってくるかは別としてもああいう楽しく歌っているシーンは観ているこちらも気持ちよかった。
家族を設けて幸せそうにしている空気感はハッピーエンドの定型文ではあるものの安心感はあった。

それまでのジャックの碇シンジ的うじうじモジモジショップジャパンもそのためのフリだと思えば多少の胃もたれは覚悟しつつ飲みこもうという気にはなる。というラストシーンでしたね。

ということで映画「YESTERDAY」。
結局は僕に巣食っているダークサイドが映画のいい所を全て台無しにした感は否めません。
深く考えずにビートルズ好き!ラブストーリー好き!エド・シーラン好き!っていうピュアな方にはオススメします!

いやぁ、映画ってほんといいものですね。

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宮城県仙台市青葉区の美容室、viaオーナー。
「その人に寄り添うヘア」をモットーに手入れのしやすさ・自然なのにキマる髪型を追求しています。ライフスタイルに合わせた上質なカラーとダメージを感じさせない縮毛矯正が得意です。
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