仙台のキラーナという美容室で美容師をしております。スズキユタカです。
先日この記事の中でこんな事を書きました。
カットしている間、雑誌読むかインスタいじるかしかしません。先輩の技術を見て盗む…みたいな気概は1ミクロンも感じません。
まぁ、ちょっと盛って書きました。普通に会話してたしこのヘアスタイルがかわいい、みたいな感じで話をしてたのでこの時は実際は問題ないんですが、何人かのお客様からこの辺のことについて話題に上がってまして。
そもそもの前提として我がKiRANAの教育カリキュラムはめちゃくちゃちゃんとしてると思うし、ことある事にブラッシュアップし担当してるスタッフも責任もって教えてます。
うちのスタッフは手前味噌ですがめちゃちゃんとしてると思います。完璧ではないですし、ミスもありますが上昇志向の塊ばかりです。
その前提でちょっと荒ぶってみます。
まず、美容師ってあくまで「職人」の域にある職業なわけじゃないですか。
教育カリキュラムが…とか、マニュアルが…とか、めっちゃ大事なことですよ。だからうちもちゃんとしてます。
でも…ちょっとは「見て盗む」みたいの必要じゃないの?
興味あったら気になって見るもんじゃないの?
カリキュラムやマニュアル覚えたら完璧ならみんな完璧になっちゃうし、誰とも差がつかないよね?
自分だからこそ喜んで貰えたっていう仕事、したくないの?
そんなことを思ったりするわけです。
美容学生さんから聞かれることが多い項目に「教育面がしっかりしているかどうか」があるんですが、それってそんな重要かなぁ?と。
「何を教えてもらえるか」よりも「何が学べるか」「どんなことを吸収できるか」が大事だと思うんですよね。
それは受け身では絶対身につかないし、カリキュラムとかに組み込まれてないことの方が多い。そして意外とそれの方が大事だったりする。
なんか、教えることに慣れちゃってる環境で教わることに慣れちゃって、「もっともっと」が不足しやすい世の中だなぁとふと思ったりすることも。
そして教わることになれてるとこういうわけのわからないシチュエーションが出来上がったりするわけで。
「これ、やってみて」『え?教わってないです…』
教わらなきゃ何も出来ねぇのかてめぇは!
産まれて呼吸しておっぱい飲むまで教わんなきゃできなかったのかよ!そんなんじゃ死んじゃうだろ!初乳には半年分の免疫あるっていうからちゃんと飲めや!
「これ、やってみて」『え?やったことないのでできません…』
お前はもう隠居でもすんのかよ!これからどんだけ初めてやることやると思ってんだよ!
初めて火を使った人(猿)のこと考えてみろ!
お前がその人(猿)だったらずっとアウストラロピテクスのままだわ!
「これ、やってみて」『苦手なんで…』
知らねぇよ!苦手なら克服しろや!
おれなんか朝起きるの苦手だわ!
携帯のアラーム5個設定して最後の1個はいつもとっくに起きた時間に鳴るわ!
「これ、やってみて」『教わってないです…』
「じゃあ、こうやってこうやって…」
…数日後
「こないだのこれ、またやっといて」『どうやるんでしたっけ?』
教わっただろが!メモれや!
教わってなくてできないんじゃねぇじゃねぇか!
どうせ次言っても同じ繰り返しだろが!
日本語ラップの最後の方にそういのよくあるわ!
「これ、やってみて」『何でですか?それ必要ですか?』
必要だから頼んでんだわ!
むしろその確認必要ですか?必要かどうかの確認必要ですか!?
うん、書いてみて思いましたが大抵ぼく若かりし頃言ってましたね。
諸先輩方、すみませんでした。
念のため、もう1度言っておきますがうちのスタッフはこういうの言いません。教育もそれなりにちゃんとしてます。
うちの場合、こうです。
「これ、やってみて」『いや、間に合ってます』「あ、はい…」
…明日も頑張ります。
あ、ちなみに明日(2017.6.11日の日曜日)、くそがつくほどくそひまです。こんな偉そうなこと書いてて日曜日にヒマとか最悪です。
ぼくにスランバらせてくれる方、ぜひともお待ちしております。
では!