仙台のキラーナという美容室で美容師をしております。スズキユタカです。
16日の海の日。キッズカットワークショップを開催しました。
先日の記事の通り、予想を上回るご応募を頂き倍率的にはほぼ2倍。ご応募頂いた方の半分しか対応できず…。また機会を設けたいと思いますのでご容赦ください…。
にしても、参加して頂いた方は皆さん、真剣そのもの。
なんていうか、「愛」ですよね。
いつもご自分でカットしてる方、前髪は切ったことがあるけど後ろは初めてという方、様々なパターンでバッサリ切る方もいれば毛先をちょっと整えたいという方。
やる事は皆さんそれぞれなんですが、意外だったのは皆さん、お子さんの意見をちゃんと汲もうとしているところ。
ぼくのイメージでは子供は前髪は目にかからない長さ!とか、男なんだからスッキリ短めでいいの!みたいないわゆる親の意見の押し付けのような姿はなく3歳くらいのお子さんにさえ、どうしたいかをきちんと聞くんですよね。
ぼく自身、かなり薄弱とした子どもの頃の記憶では親が邪魔にならないスポーツ刈りと決めていて自分の意の介するところはなかった気がします。
まぁ、そんなに意識高い子どもでも無かったのですんなり受け入れてましたがw
こういう機会にそうやって親と子供が意見交換をしながらコミュニケーションを取れる場になっていたとしたらすごく貴重な場を作れてるんじゃないかと。
どの子もママへの信頼は絶大で、普段サロンにお子様がカットとかで来ると半数くらいがカットする時に泣き出したり嫌がったり(ぼくのせいというのは別として)することが少なくはないんですが、今回参加した中で切るのが嫌だと泣き出した子は1人もいませんでした。
やはり「ママ」という存在は特別ですよね。
ぼくが担当してた中にもバッサリカットした方がいて、そのママもカットしたりほぼ初めてで最初こそおっかなびっくりでしたが、切り始めると気持ちいいくらいにバサバサと。
まぁ、お子様って大抵がすぐ飽きちゃいますから時間かけて切ってられない部分はあるのでいいことなんですが。
その分、多少左右にズレとかもありましたがズレにくいカットの仕方とかも先にお伝えしてたので見れないほどではなく。
量の落とし方もスキバサミを入れていいところ、ダメなところとかをお伝えしたらけっこういい感じに。
もちろんぼくがカットした方が早かったし、仕上がりも良かったとは思います。当たり前ですよね。プロなんで。
でも
ぼくが切ってたら、きり終わったあとにこの子はこんなに髪を振り乱すほど狂喜乱舞したのか?と思うと、その領域には至らなかったかもしれないな、と。
ママが迷いながら、一生懸命わが子を可愛くしようとカットしたからこその嬉しさがこの子にはあるんじゃないかな、と。
ママとお子さんが一緒に頑張ったからなのかな、と。
小さいお子さんにとっては見た目の仕上がりよりも、ママが自分のために一生懸命になってくれたという何かの方が大事で、それってハサミを通して伝わってるんだろうなぁと思ったわけです。
自分は自分で、ぼくのお客様にもこういう気持ちをもっと届けられるようにハサミを入れていかないとな、と自戒するとともに、やはりお子様を親御さんが愛をもってカットするってめちゃくちゃステキなことだなぁと思いました。
ぼくらはママやパパを一生懸命ステキにして、ステキになったママやパパがお子さんをカットする、そんな構図がぼくの中では理想的だな、と。
我ながらめちゃくちゃいい企画だったなぁと思うので、9月頃にでもまたやります!
今回参加しそこねた方、気になった方はぜひ!
ほんと、お子さんもママもみんなめちゃくちゃ笑顔でステキな時間でした!