どうも。仙台で美容師をしている聖人ことスズキユタカです。
仙台市では今日が成人式ですね。
新成人の皆さん、御家族の皆さん、おめでとうございます。
わたしが成人式の日は記録的な大雪で、振袖にブーツ履いて手に草履を持った女の子が溢れてたってのはいい思い出ですね…
そんな成人の日をとっくの昔に駆け抜けたおじさんから小言を少し言わせてください。
一応、成人になれば酒も飲めるしタバコも吸えるし「大人」として認められるわけですが、恐らくまだ社会に出てない方もたくさんいらっしゃると思います。
社会に出て20年間自分の力で仕事をして食っていくって想像以上にけっこうしんどいです。
あなたの生きた20年間はあなたの御両親や周りの人があなたのために時間も労力も精神力もあなたに注いだ20年間です。
社会に出て仕事をしんどい思いしながらも、あなたを第1に考えてきた20年間です。
大人になればなるほど、親の偉大さは身に染みてきます。
お祝いですからほどほどに飲みまくるのもいいでしょう。これで大人だ!もう誰にもとやかく言われたくねぇ!と虚勢を張るのもいいでしょう。
ただこれだけは忘れないでください。
あなたが過ごした20年間は、立ち上がり、歩き、喋り、ものを食べ、学校へ行き、反抗期を迎え、受験をし、卒業し、泣いて、笑って、時には傷ついて、そうやってきた20年間は決して1人で成し遂げたものなど皆無に等しいということ。
あなたは無力です。
振り返れる所まで来たからこそ分かりますが、みんな無力です。
この世に生を授かって、1度も他人の手を借りずに成人式を迎える人などこの世にはいません。
今日、あなたにおめでとうと言ってくれる人はたくさんいるでしょう。
わたしのようにネット上で不特定多数におめでとうをいう人、式典でおめでとうと言っている社会的地位のある人、そういう人はいいんです。そのおめでとうにはそんなに重さがありません。下手すると言ってる自分にメリットがあるくらいの人もいるでしょう。
御両親や親戚の方、恩師、あなたがこれまで深く関わってきた人のおめでとうは別です。無重力の中でさえ重さを持つ程の「おめでとう」です。そういう人達にはそれ以上の質量で「ありがとう」と、時には「おめでとう」を返すことを少し考えてみてください。
そんなことを少し考えるだけでも、ただバカ騒ぎするだけの成人の日よりは「大人」になれるのかなと思います。
かくいうわたしは今も尚他人の手を借りまくって生きています。
今日も人の手を借りて生きていきます。
こんなポエムを書くくらいには余裕があるのもそのおかげです。
ということで新成人の皆さん、おめでとうございます。
そう、これが軽めの「おめでとう」です。
わたしが直接関わりのある新成人のあなた、おめでとう。これは重めです。その重さを背負って成人式、楽しんできてください。
では!