仙台市青葉区のキラーナで美容師をしています。スズキユタカです。
世の中の美容に対する意識調査をまとめた美容センサスの最新版が発表されていたのでそちらで気になったことをピックアップしてみたいと思います。
美容において重要視するポイント
まずは美容において重要視するポイントの満足度の表です。
髪については満足していない方が髪質で41%、髪の量で39.1%、髪型で31.7%ということ。
ちょっと意外でした。髪型よりも髪質に納得いってない方の方が多いんですね。
髪の量は多い少ない関わらずなので判断しかねる部分はあります。ただ、髪質と言う部分についてはダメージもあると思いますが、違った側面もあるかなと。
こちらをご覧ください。
年代別の満足度です。髪質と髪型だけを見てみるとどちらとも30代までは徐々に数字が上がっていきますが、髪型の項目は40代になると一度下がってますね。
しかし、髪質は依然として上がっています。俗に言う「エイジング」と言う部分のお悩みを感じる方が多いのでしょうね。
こうなると、ダメージ対策に加えて「スキャルプケア」も不可欠になっていきますね。
ヘッドスパが美容室のメニューとして定着してきたのもこの辺の意識によるものかもしれません。
ポイント別の改善・維持意向
今度はこちらをご覧ください。
満足度が年代が上がるにつれ低下している割に、改善したいという意向も髪の分野では低くなっています。だんだん諦めとか妥協する傾向なんですかね…
しかし、50代で質・量・髪型とも改善したい方向になるので環境的にも(お子さんが完全に独り立ちしたりして)ご自分と向き合う機会が多くなっているのかもしれませんね。
対処・ケアの実感
次はケアの実感について。
こちらでは30&40代でどの項目も実感が弱くなってますね。
やはりダメージにエイジングも加わり総合的にダメージが複雑になっているような気がします。
長期スパンで見たスキャルプケアとこまめなヘアケア(ご自宅だけでなくサロンでも)を心がけていくことが必要ですね。
外見をよくすること・若さを保つことが難しいと思う理由
30代までの理由は経済的な部分。40代からは加齢。
そして30代は加齢の部分でも20代からほぼ倍の伸びですね。
30代は加齢も気になるけどお金もそんなにかけれない…
そんな悩める年代だということですね。
そして「悩みが大きいので」という項目は加齢が気になる年代でもどんどん下がっていきます。
40代以降はもう仕方ないと受け入れている感じにも見えます。
20代のうちから徐々に対策をしていくことが大事ではないでしょうか。
面白いのが、10代は5人に1人が「理想が高すぎる」と…。
10代のうちはやっぱり理想を追い求めますよね。
20代〜30代の皆さん、負けてられませんよ…。大人の魅力を追い求めていきましょう!
美容を意識するきっかけ
今度は上記のように思うきっかけの部分。
まず意外だったのがテレビの影響がまだまだ大きいということ。
わたし自身、ほぼテレビを見なくなってるもので・・・。でもやはりドラマを撮り溜めてみたりとかテレビ離れが叫ばれていてもエンタメの中心にあることには変わらず、そこからの影響は大きいですね。
そして3割の方は「友人・知人の影響」と。
わたしみたいに引きこもってては美容への意識が薄れていっちゃいますよ…。
誰かと外に出て定期的に刺激を求めていかないと老けていくってのはありえなくないということですね。
美容に関する行動のきっかけ
「美容に関する行動のきっかけ」も「友人・知人の容姿を見て」がトップ。
つまり身近な誰かからの刺激。やはり単独行動よりは誰かと会う機会を作ることが自分磨きの鍵なのかも・・・。
一方で10代では意識・行動のきっかけともに「ファッション・美容雑誌」を「SNS・ブログ」が上回っています。
「美容関連の情報サイト・口コミサイト」を合わせると40代までは雑誌よりもネットがきっかけになっている割合の方が高いですね。
これはもう美容を考える上でネットありきの時代の完成と言っていいのでは?
外見の改善度
これは・・・
1年前と比べて「悪くなった」と感じる人の方が多いんですね…。
一端を担う美容師としてはちょっと責任を感じてしまうところ…。
しかも「良くなった」人と「悪くなった人」のターニングポイントは30代…。
30代女子の皆さん、あなたはまだまだ良くなるキャパがあります!
満足度
今度は美容室に対する満足度。
満足している点で最も高いのは「気分転換になるから」ついで「リラックスする、気分がなごむから」。
満足していない点で費用面を除くと「気をつかう」が高いですね。
これは信頼する美容師さんに巡り会えて関係が出来上がれば解消されるかもですね。それがなかなかできずに悩んでいる方が多いんだとは思いますが…。
「忙しさ」の変化による「美意識の変化」
これを見ると、家族のために忙しくなった人は美意識が上がりにくく仕事や趣味など自分のことのために忙しくなった人は同時に美意識が上がりやすい傾向がありますね。自分のために時間を使えないのはなかなかどうしようもない部分もありますから…。
そういった中でご来店下さる方への時間的な配慮もサービス提供者側には重要になってきている時代なんでしょうね。
美意識に関する意識や行動のきっかけとリンクして「人前に出る」と言う部分も美意識を上げる要因になっているのもわかりますね。
時間や金額の変化
これもやはり家族に対しての時間を多く割いている方は美容にはなかなか回せないという結果ですね。
特に育児や介護のために忙しくなっている方は3〜4割が「減った」という回答。
20代・30代(特に30代)の満足度が下がるのはこういったところも響いている気がしますね。
「時間の長さ」によるストレス
これを見ると6割くらいの方は美容院での施術時間にストレスがあるようです。
特に施術前と施術全体。
前項の通り、忙しくなっている中で自分の時間をやりくりしていらっしゃっている方が多くなっていますから必然かもしれません。
最後にこちらの表を。
どの年代でも美容において最も重要視するポイントは『髪型』。
それくらい大事にされている部分を任せていただいていることをしっかりと再確認して、さらに気を引き締めて精進していきたいと思います。
一年の締めくくりである12月。
こういったところから読み取れる部分にも注力しつつ最重要ポイントの「髪」をキレイにできるようお手伝いさせていただく所存です。
*出典はいずれも(株)リクルートライフスタイル ホットペッパービューティーアカデミー調べ