先日、うちのアシスタントの子がカラーの練習モデルやってたんですよね。
で、まだカットのモデルに入る段階なかったんですが、ウィッグ切る練習はだいぶやってたのと、超ロングのモデルさんがお友達でバッサリ切りたい感じだったので、ぼくが責任持って最後にカットし直す前提でモデルさんにお願いして、支障ない程度にアシスタントの子にカットさせたんです。
で、見ててあらためて思ったんです、髪を切るってどういうことか。
ウィッグばかり切ってると(そういう練習を否定するつもりは毛頭ないですし、必要なことですが)何か作業的になりかねないなと。
今回のモデルさん、30cm近く切ったのですがそれって伸ばすとしたら3年近くかかるわけで、つまり3年分のその人の想いや歴史や色んなものを切り落とすことだと思うんです。
バッサリいくとか、整えるだけとか、そういうの関係なく髪を切るというのは、その「ひと」を切るって事なんじゃないかなと。
不安とか期待とか愛しさとか切なさとか心強さとか、いろんな感情を持って髪を切るんだと思うんです。
特にスタイルチェンジする方は。
髪を切ることで「想い」を切り取り、カラーをすることで「心」を染めて、ヘアスタイルを作ることで「気持ち」を作る、そういう心と心で繋がれる仕事の仕方をしていきたい、そんなことをあらためて感じられる良い機会でした。
遅くまでお付き合い頂いたモデルさん、ありがとうございました。
途中、危なくふざけそうになりましたが何とか持ちこたえました。
こういうポエム書くと必ず病んでるのか聞かれますが、これがデフォルトです。
病んだ時はこんなもんじゃありません。
ご心配なく。